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この試合は、僕が知るかぎりで、日本タイトルマッチでは一番の大番狂わせではなかろうか。園は５勝４敗１KO、しかも前の試合を落としたため、ランクもかろうじて１０位。浅川もスパー感覚で試合をやっている感じ。園は愚直にボディから顔面への切り返しを打ち続けている。ロープに詰まった浅川の顔面に、園の左右フックがすいこまれる。これが浅川の運命を大きく変えた。リングでは、何が起こるか、分からない…。 |
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園がタイトル奪取と同時に引退を声明したため、松本好二と渡辺司の間で空位の王座決定戦が行われ、松本がKOで戴冠した。ちなみに、このカードはA級トーナメント（今で言う最強後楽園みたいなもの）でドロー、エキストララウンドでも２－１に割れた試合のダイレクトリマッチでもあった。
やはり、強豪を相手にすると、浅川の集中力は凄い。序盤こそ松本のサウスポーからの左ストレートを打たれたが、パワーの差にモノを言わせ、明白な判定勝利。戦術の引き出しの差が勝敗を分けた感もある。なお、浅川のお兄さんは灘校から京大、らしいので血筋的にも頭がいいのであろう。 |
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